芸能人のイベントと聞くと大手芸能事務所と広告代理店ががっちり組んで企画立案から当日の運営まで一切を執り行うというイメージが湧くが、怪談ビジネスという狭い世界ではそんなにお金が落ちないからMCたる怪談師が地元の怪談好き(一般人)に一切お任せする!というケースがほとんどらしい。

 大阪だったら怪談サークルとか名古屋だったらネット放送やってる▲▲さんというように現地にいる人に頼んで会場の手配から広告宣伝、それとチケット販売まで全部丸投げし、最終的に赤字だろうが怪談師はそれなりの謝礼を現地の方にお渡しして「また来年もお願いしますね」とお願いするのが暗黙のルールなのである。

 ところがそうしたルールをちっとも知覚してないのが今を時めく渋谷怪談夜会の看板スター「ありがとうぁみ」君で、先日日本の地方都市で開催された「ぁみの全国ツアーinX市」も現地の怪談好きA氏ら数人が「ぁみ」と共演者が会場に来て話をすれば良いだけまで一切を手配したのだが、残念なことにこのイベントは僅かながら赤字になってしまったらしい。

 だって前売り券2000円でも業者にマージンを払えば1700円くらいにしかならないし、それに「ありがとうぁみ」などX市では「誰それ?」としか思われていないから観客も100人ちょっと集まっただけで、結局売上から会場費用や諸経費、それと「ぁみ」一行の宿泊費を除けば誰の目にも赤字なのは判り切った話である。

 それでイベント終了後に「売上はこれこれで最終損益は・・」とA氏が説明したところ「ぁみ」はすっかりヘソを曲げてしまい、空席が目立ったけどオマエらはちゃんとプロモーションしたのか!とネチネチ問い詰め始めたのだが、そこで「お前らも会場にいたけれど料金は払ったのか?」と言い出したとそうなのである。

 唖然とするA氏・・。いや、そりゃ会場にはいましたが我々は受付係と照明係とか運営側ですから・・と言ったところ、そこで「ぁみ」は間髪入れず「お前らもオレの怪談見てたんだから料金払えよ!」と言い出したのだそうだ。それでこれはてっきり冗談か?と灯ったが、「ぁみ」の表情を見たら・・・真剣そのものだったと言うのだ。

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 そして本来ならここで一人3万円から5万円相当の謝礼をA師ら現地コーディネーターに払うべきなのに、なんと「ぁみ」は赤字はお互い分け合うのが基本!と謝礼の支払いを拒んでしまい、さらに打ち上げで居酒屋に行った際も「ぁみ」一行はさんざん飲み食いしたのにもかかわらずイザ!勘定!になると急に沈黙してはるか遠くの方向を眺めているだけだったのだそうだ。

 さらにその後は「ぁみ」の取り巻きがちょっとエッチな店に行きたい!というので、全員でX市内のその手の店が並んでいる裏町へと出向いたのだが、ここで「ぁみ」一行はさんざん楽しん出るのにA氏と現地コーディネーターに向かって「疲れただろうからキミたちは帰っていいよ」と言い、さらに「売上から10万円置いてって」と申し渡したというのである。

 いや、冗談じゃない!怪談イベント自体が赤字なのだから、そこからカネなど出せないのである。ところが「ぁみ」は「まあまあ!」「まあまあ!」と意味不明のフレーズを繰り返すだけで後はホステスの胸の谷間に手を入れて乳房をまさぐることに没頭してしまい、さらに店に対し10万円の領収書を「ぁみ」当てに切るよう要求するなど厚かましさもここにキワめり!な太々しさだったらしい。

 結局「ぁみ」に関与したことが失敗だったのだ・・と観念したA氏はポケットマネーから10万円を払うとその場を辞したのだが、しかしイベントから何日か経過してもその鬱憤が晴れるどころか益々その怒りがましてしまい、その怒りを発散するべく深夜のニコ生大爆発放送と相成ったそうである。

 あいつは腐った人間だ!と訴えるA氏。しかし申し訳ないがこのA氏は5年前に「ぁみ」が裏切った怪談界の王者の知人だったのだから恥知らずの限界を超えた「ぁみ」の最底な人間性については十分察知できたはずなのだ。だからお気の毒ではあるけれどA師の人間観察力の稚拙さにも微々たる責任はあるはずである。

 腐った人間、いや壊れた人間に関わり合うと結局自分が何かを失う事になる、いや自分も腐って壊れていくものなのだ。だから可哀そうだが「ぁみ」に汚染され人間性が壊れる前に十数万円の損害で済んだのはむしろ僥倖だったんじゃないですか?と知人A氏にメッセージを送っておきました。


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