ユーチューブで怪談動画を見ていたら桜井館長が「自分は新倉イワオみたいな存在になりたい」と言うのを聞いて思わずハタ!と膝を叩いてしまった。若い人は新倉イワオと聞いてもピンとこないだろうが、稲川淳二が怪談を語りだすよりずっと前、1970年代のオカルトブームを牽引したのは矢追純一と中岡俊哉、そして新倉イワオの3人なのである。

 矢追純一はUFOと宇宙人、中岡俊哉は「恐怖の心霊写真集」など幽霊モノの他にユリゲラーやスプーン曲げなど超能力ブームを作った人で、これだけでお分かりのとおりこの二人は相当いかがわじい人物なのだけど、一方新倉イワオは幽霊一本、それも非常にまじめに幽霊を研究していた人なのである。

 放送作家として心霊体験再現ドラマ「あなたの知らない世界」なんかを制作してはいるが、しかし怪奇現象をちゃんと科学的に分析する心霊科学協会の理事を務めるなど基本的には超常現象に対して懐疑派であり、しかし上岡龍太郎みたいに頭ごなしに否定はせずに徹底的に調べてみようじゃないの!というスタンスなのが良いのだ。

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 ワタクシメはこういう人が好きなのである。例えば目の前に「アタシは毎晩霊に襲われて・・」と言う女性が現れれば、まずは精神科に行って頭の中身を見てもらってください!と言い、そこで何も出て来なければ虚言壁とか目立ちたがり屋などの性格分析し、そこでもマトモな人と分かれば「じゃあアンタの家に行ってみようじゃないか」というのがワタクシメなのだ。

 少し前の日記で散々けなしたが、インチキ怪談師「ぁみ」のブレインに堕してしまった住倉カオスも本来はこういうタイプの人間であったのだが、しかしチ〇コに真珠を入れているという嗜好からも明らかなように派手好き浪費好きな面があるようで、その結果「ぁみ」の背後にいる霊感商法にカネで絡めとられてしまったのが実に残念でならない。

 しかし桜井館長は一応「ぁみ」のイベントに顔は出しているものの距離をとっており、現在も色んな怪談師と組んで動画配信やDVDなんかを出しているし、西浦和也が病気の時には北野誠の「おまえら行くな」のスタッフに入るなど怪しい連中が多い怪談ビジネスの中で実直な道を歩んでいるのが好感が持てるのだ。

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 さて桜井館長の怪談だが、「見たものをありのままに」「聞いたものは下手な抑揚をつけずにそのまま」をスタンスにしていることから、結局何もわからなかったとか何だか変な話だった、等々で終わる話が非常に多いのだが、ワタクシメみたいな重度の怪談マニアには逆にその方がリアリティを感じるのである。

 ただし怖い話を最近聞き始めましたとか、あんまり突っ込んで考えたことは無くてさ・・という人には物足りなく感じるかもしれないが、しかし桜井館長の話は非常にストレートな実話怪談(実際に起こった怪奇現象)ばかりなので、こう書くと失礼だが怪談をもっと知りたい!と言う人には入門編としてピッタリである。

 ユーチューブで桜井館長と検索すれば短編が幾つも出てくるし、しかしお勧めは2時間とかの怪談トークなので怪談図書館をキーワードに検索しそうすると、何十本も出てくるから朝起きたとか寝る前のBGM代わりに聞いていただきたい。ただし音量設定があまり上手じゃないのとここ最近出てきたケイジという相方の滑舌が悪いのはお目こぼししてあげてくださいね。



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